腰を軽くねじった際や、くしゃみをした時、重いものを急に持った時に起こるのがギックリ腰です。突然起こる、刺すような痛みに苦しんだ経験がある方も多いのではないでしょうか。ギックリ腰の原因としては、腰回りの筋肉の痙攣や炎症などが考えられます。今回は、そんなギックリ腰について、原因や対処法を詳しくご紹介します。
ギックリ腰とは？
ギックリ腰は、腰回りのトラブルの中でもとくによく知られているものです。しかし、その正式名称を知っているという方は少ないのではないでしょうか。ここでは、ギックリ腰とは一体どういったものなのかについてみていきましょう。
ギックリ腰の正式名称は？
ギックリ腰といえば、ふとした拍子に突然腰が痛み、動けなくなるといった症状のことを指しますが、正式には急性腰痛と呼びます。あまりに急で激しい痛みであることから、魔女の一撃という呼び名がついている国もあるほどです。
安静にしていれば、基本的には1ヶ月以内には良くなるケースがほとんどではありますが、場合によっては3ヶ月程度かかってしまうこともあります。
ギックリ腰の症状は？
一言でギックリ腰といっても、あらわれる症状は人によってさまざまです。たとえば、動作の途中で急に激痛に襲われて動けなくなるというケースもあれば、最初は違和感程度だったものの、時間が経つにつれて悪化してしまうというケースもあります。
そのほかにも、上体を後ろに反らせたり、前屈みになったりするときに痛みを感じるという場合もあります。とくに、就寝中に痛みがひどく寝返りが打てない、体勢を変更すると激しく痛むというものはよくみられる症状の1つです。
どんな時に起こるの？
とくに、くしゃみの速度は、時速320キロ以上とも言われており、想像以上の負担が体にかかっているのです。突発的なものであるため防ぐことは難しいのですが、できればくしゃみをするときに背筋を少し伸ばしておくと、腰への負担を軽減できます。
また、急激な気候の変化でもギックリ腰が起こりやすくなります。とくに、夏から秋にかけて冷え込むようになるとギックリ腰の患者が増える傾向にあるのは、急激な気温差で血流が不安定になり、筋肉が凝り固まりやすくなるためと言われています。
痛みの経過は？
ギックリ腰の痛みは、発症直後が一番強く、発症から2・3日が経つ頃には、痛みがやわらぎます。そして、1週間が経つ頃にはずいぶんと痛みが軽減し、1ヶ月以内には痛みが無くなります。
ギックリ腰の原因は？
ギックリ腰の明確な原因については、特定するのが難しいと言われています。とはいえ、身体の機能が低下しているとギックリ腰の原因となってしまう可能性が高くなるのです。たとえば運動不足で筋力が低下している、柔軟性が低下している、姿勢が悪い。また、長時間同じ姿勢をとり続けている、同じ動作を何度も繰り返しているなどはギックリ腰を引き起こす要因の1つとされています。
また、ストレスや季節などが要因となって、腰回りの筋肉や関節、筋膜が機能不全になり、ちょっとした動作でギックリ腰を引き起こすこともあるでしょう。
ギックリ腰への対処方法
ここでは、ギックリ腰への対処方法をご紹介します。いざという時に、落ち着いて対応できるようにしておきましょう。
発症直後
ギックリ腰を発症してしまったら、まずは腰に負担をかけないことを第一に考えることが大切です。負担のかからない、楽に感じられる姿勢を保つようにしましょう。たとえば、横向きで寝て膝を軽く曲げる、あおむけに寝て両足を低めの台に乗せるなどの姿勢がおすすめです。
発症から数日後
発症から2・3日が経ち、症状が落ち着いてきたと感じたら、無理のない範囲で体を動かすようにしましょう。昔は、絶対安静が鉄則とされていましたが、最近では長期間動かないでいると背筋が衰えるため、回復にさらなる時間がかかってしまうことがわかっています。そのため、激しい痛みが落ち着いてきたら、動かせる範囲で積極的に体を動かすようにしましょう。
まとめ
今回は、ギックリ腰の原因や対処法についてご紹介しました。急に発症してしまうギックリ腰を予防するためには、腰に負担のかかる姿勢を避けたり、長時間同じ姿勢で過ごさないようにしたりすることが大切です。再発予防のためにも、定期的に体のメンテナンスを行いましょう。
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当院では詳しい問診と触診を行い、2段階調整法で問題のある部分を緩め、体液の循環を促し早期の痛みの改善を目指します。まずは、お気軽にお電話やメールでご相談ください。