足裏の痛み

足裏の痛みを引き起こす原因は?足底腱膜炎についても詳しく解説

足の裏の痛み

足裏が痛むときに歩きすぎたのだろう、立ちっぱなしで足が疲れているだけだろうと、そのまま痛みを放置しているかもしれません。足裏の痛みはさまざまな原因によって発症するため、注意が必要です。そこで今回は足裏の痛みを引き起こす原因として考えられる足底腱膜炎や、そのほかの病気について詳しくご紹介します。

足裏が痛むのはなぜ?

足裏の痛みには魚の目やタコ、外反母趾などもあります。なかでも足根骨のゆがみによって生じる痛みが多くを占めているのです。足の骨はクッション性と柔軟性をもたせるために、多くの骨で構成されています。それらの働きにより歩いたり飛んだりして着地したときにショックを吸収したり、蹴るときの柔軟性を得たりしているのです。

しかしその足裏部分には、全体重が乗るためゆがみの生じやすい傾向にあります。たとえば足底腱膜炎などが、それにあたるのです。使い過ぎにより疲労がたまって発症したり、足の歪みによっても生じたりするといわれています。

足裏が痛む原因は足底腱膜炎?

足裏が痛む原因として比較的多くみられるのが、上記でも触れた足底腱膜炎を発症しているケースです。ここでは足底腱膜炎とはどういったものなのかを、詳しくみていきましょう。

足底腱膜とは?

足底腱膜とは、足の裏に膜のように広がっている丈夫な腱のことを指します。私たちが普段行っている、歩いたり走ったりという動作と、深い関わりをもっているのです。まずはふくらはぎの筋肉が収縮することでアキレス腱を上に引き上げます。その力が足底腱膜に伝わり、足をしっかりと地面に踏み返せるのです。

足底腱膜炎とは?

足底腱膜炎とは、上記の足底腱膜が損傷して炎症を起こしてしまう状態について指します。とくにふくらはぎの筋力が衰えたり、アキレス腱の柔軟性がなくなったりしてしまうとよくありません。地面を踏み返すときに、足底腱膜への負担が大きくなってしまうのです。

普段から運動を行っている若い方、年齢を重ねて足底腱膜の繊維が弱くなってしまった高齢者などに、よくみられる症状です。とくに朝起きたときの最初の1歩目が痛む、突然歩き出したときに痛むという特徴がみられます。

足底腱膜炎になっているかチェックするためには?

自分で足裏を押すことで、足底腱膜の痛みをセルフチェックできます。まずはイスに腰掛け、片方の足を膝の上にのせて、足の指をしっかりとそらせます。その状態を保ったまま、手の親指で足裏を押してみましょう。

とくにかかとの骨の前あたりを、重点的に押すのがポイントです。万が一痛みを強く感じるという場合には、足底腱膜炎の可能性が高くなります。

上記の方法のほかにも、アキレス腱やふくらはぎの硬さを確認するという方法もあります。まずは床に布団や毛布など畳んだものを敷き、その前に立ちましょう。両足が平行になっていることを確認したら、かかとを床につけたまま、少しずつ腰をおろしていきましょう。その際にバランスが崩れて倒れそうになってしまったという場合には、足底腱膜炎である可能性が高くなります。

足底腱膜炎の治療法は?

足底腱膜炎の治療としては薬を使った治療、装具を使った治療・ストレッチ、手術などがあげられます。また足底腱膜に衝撃波を照射する、対外衝撃波治療が用いられるケースもあるのです。触診に加えて、MRI検査やX線検査などの画像検査を行ったうえで、症状を把握しましょう。適切な治療法を選ぶことが大切です。

そのほかにもある、足裏の痛みを引き起こす原因とは?

足裏の痛みを引き起こす原因は、足底腱膜炎だけではありません。ここでは痛む場所に注目して、考えられる原因をみていきましょう。

土踏まずが痛むとき

土踏まずから足首にかけて痛みがあるという場合には、扁平足が原因である可能性もあります。扁平足とは、土踏まずの部分が平らに近い状態になります。長時間歩いたときに、痛みや疲れを生ずるというものです。

加齢による筋肉量の低下や、運動不足が原因であるとされております。マッサージやストレッチ、歩行フォームの改善、中敷の活用などが治療法として用いられるものです。

前足部が痛むとき

足裏の前部分がジンジンとしびれるように痛むという場合には、開張足を発症している可能性もあります。これは筋肉の衰えや腱のゆるみ・立ち方のくせ、ハイヒールの多用が原因かもしれません。これによりバランスが前寄りになってしまうことで、起こる疾病です。

指と指の間が痛むとき

足指の付け根や間が痛むという場合には、モートン病である可能性も考えられます。とくに中高年の女性に多く発症し、ピリピリとした神経性の痛みが特徴です。足に負担がかかっていないときには痛みを感じません。しかし靴を履いたり歩いたりなどの荷重がかかると、痛みを生じる傾向にあります。

まとめ

今回は足裏の痛みの原因として考えられる病気について、詳しくご紹介しました。いくつかの原因が複数重なっているというケースも、少なくありません。気になる症状がある場合には、まず専門家に相談することが大切です。

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