ぎっくり腰になったとき、お風呂は入っていい?入る際の注意点や対処法を解説

ぎっくり腰になると、「お風呂は入っても大丈夫?」「いつから入れるの?」と心配になるかもしれません。事前にぎっくり腰への疑問・不安を解消し、日常生活への支障を最小限に抑えましょう。

今回は、ぎっくり腰を発症してお風呂に入っても問題ないのか、入る際の注意点などを解説します。日常生活における対処法も解説するので、「痛みを抑えたい」「早く改善したい」といった人はぜひ参考にしてみてください。

ぎっくり腰のときはお風呂NG!

ぎっくり腰のときは、お風呂に入るのを控えましょう。痛みが強まるなど、症状悪化のおそれがあります。次項から、ぎっくり腰の症状やお風呂に入れない理由を詳しく解説します。

ぎっくり腰とは?まずは症状を知ろう

ぎっくり腰とは俗名で、正式な疾患名は「急性腰痛症」または「腰椎捻挫症」といいます。腰に負担のかかる作業をしたり、些細な動作をしたりした時に突発的に起きるのが特徴です。人により軽症から重症まで痛みのレベルに違いがありますが、主に以下のような症状が現れます。

● 熱を伴いじんじんする痛み
● ぴりっと走る痛み
● 筋肉がつっぱる

ぎっくり腰と間違えられやすい疾患

注意すべき点として、ぎっくり腰と思っていたら別の疾患であったというケースがあります。椎間板ヘルニアなどの病気により腰の痛みが生じている場合は、炎症が痛みの原因であるため、一般的なぎっくり腰とは対処法が異なります。一週間~二週間程度安静にしていても回復が見られない場合は、早めに病院へ行くようにしましょう。

お風呂に入ってはいけない理由

ぎっくり腰の症状は炎症性の疾患と見分けがつかない場合が多いため、お風呂はなるべく控えたほうがいいといえます。お風呂には体を温め、血行を良くする効果があります。そのため、筋肉の血行不良や神経の圧迫が原因でぎっくり腰の痛みが出ている場合は、緩和に効果があります。

一方、炎症性の痛みの場合は、入浴によって血行が促進されると炎症が促進され、痛みが強くなる場合があるため注意が必要です。

炎症の疑いがある場合に、気をつけながらお風呂に入る方法

ぎっくり腰か炎症性の痛みかわからない場合は、症状悪化を避けるため、シャワーで入浴を済ませるのが安心です。シャワーを浴びる際は、以下のポイントに注意してください。

<シャワーを浴びるときの注意点>
・中腰や前傾姿勢は避ける
・椅子に座る際は上体を起こす
・短い時間でシャワーを済ませる

特に注意が必要なのは、「腰を曲げる動作」です。中腰や前傾姿勢は腰に負担をかけてしまうため、症状を悪化させないよう気をつけましょう。

また、長時間シャワーを浴びていると、患部を温めてしまいます。なるべく短い時間でシャワーを済ませ、患部を温めないよう気をつけてください。

ぎっくり腰の発症からお風呂に入れるまでの目安期間

ぎっくり腰の発症からお風呂に入れるまでの期間は、2日~1週間を目安にしてください。ただし、この期間はあくまでも目安であり、整形外科などで診断を受けて判断する必要があります。また、入浴の許可が下りた際は、症状をぶり返さないために以下のポイントを意識しましょう。

<お風呂に入るときのポイント>
・温度を下げて入る
・まずは短時間の入浴から
・痛みが悪化しない場合は徐々に温度・時間を戻していく

上記以外にも、日常生活では腰に負担をかけないよう気をつけることが大切です。

ぎっくり腰への対処法

ここでは、少しでも早くお風呂に入れるよう、ぎっくり腰への対処法を解説します。日々のちょっとした動作へ意識を向けるだけでも対処できるので、その具体的な方法を見ていきましょう。

まずは安静にする

ぎっくり腰を発症した際は、とにかく安静にすることが大切です。炎症がある場合は湿布やアイシングバッグなどを腰に当て、炎症部分を冷やしてください。炎症がない場合は温めてください。また、安静にする際は、腰に負担をかけない寝方を意識しましょう。

<腰に負担がかからない寝方>
・横向き:膝を曲げて、足の間にクッションを挟む
・仰向け:膝を少し立て、隙間にクッションを置く

上記の寝方は安静中に腰の負担を軽くして、症状悪化を防ぐ効果に期待できます。

日常生活で気をつけるポイント

日常生活においては、以下のポイントを意識して腰への負担を抑えましょう。

<腰への負担を抑える日常生活のポイント>
・椅子に座るとき:お尻を背もたれに押しつけるように座る(上体を真っすぐ立てる)
・階段を利用するとき:手すりにつかまりながら、1段ずつゆっくり動く
・公共交通機関を使うとき:混雑時を避け、座るときは進行方向を向く

椅子に座る場合、腰を曲げる・反るといった状態は負担が大きいため避けてください。骨盤を立てるイメージで座ると、腰への負担を抑えられます。

また、階段や公共交通機関での移動は、振動による腰への負担が大きいです。電車やバスの移動においては、前後左右の振動が伝わってきます。腰は左右の揺れや衝撃に弱いので、なるべく進行方向を向いて座りましょう。

日常生活のちょっとした動作に気をつけていれば、症状悪化を防ぎやすく、お風呂に入れるまでの期間も短くできます。

まとめ

ぎっくり腰を発症したときは、炎症がある場合は、お風呂に入るのを控えましょう。炎症を悪化させて、痛みが強くなるおそれがあります。どうしてもお風呂に入りたいときは、シャワーを短時間で済ませることを意識してください。

また、症状がつらいときは、医療機関や整体院へ相談することも大切です。「グーグ腰痛整体院」は腰痛を専門にした整体院です。詳しい問診・触診を行い、2段階の調整法で患部を緩めてまいります。体液の循環を促しつつ、痛みの早期改善を目指す施術方法となっておりますので、ご用命の際はお気軽にご連絡ください。