ランニングで起こる足裏の痛みの原因は?足底筋膜炎について解説

 

足裏の痛み

 

ランニングを楽しんでいる人の中には、足裏の痛みに悩まされている方が少なくありません。ランニングは、特に足に負担がかかりやすいスポーツであるため、痛みの予防やメンテナンスを心がけることが大切です。

今回は、ランニングで起こる足裏の痛みの原因になりやすい足底筋膜炎について、その原因や予防法について詳しく解説します。

ランニングで起きる足裏の痛みは、足底筋膜炎が原因?!

ランニングを行っているうちに、足の裏に痛みが出ている場合には、足底筋膜炎である可能性が考えられます。
ここでは、足底筋膜炎について詳しくご紹介します。

足底筋膜炎ってなに?

足底筋膜炎とは、足裏のかかとから指先にまで広がっている筋膜が、炎症を起こしてしまっている状態です。
足底筋膜は、地面に足を着ける時の衝撃を吸収したり、足を前に蹴り出す手助けをしたりしています。
そのため、足底筋膜炎になってしまうと、足が地面に着いた時に痛みを感じたり、
蹴り出すときのバランスがとれなくなったりという症状が見られます。
また、朝起きてか最初に踏み出す一歩が特に痛む、長時間座っていて急に歩き出した時に痛むという症状も多く見られるものです。
そのまま適切な治療を行わずに慢性化してしまうと、かかと部分にトゲのような突起が生まれ、
さらに痛みがひどくなってしまうため注意しましょう。

足底筋膜炎が起きる原因は?

足底筋膜炎が起きる原因としては、ランニングによるオーバーユースが考えられます。
また、ランニングだけでなく、長時間立ちっぱなしで過ごしたり、
足に合っていないシューズを使用したりするのも、原因となります。
また、一見関係のない様に感じる、外反母趾も、足底筋膜炎を併発させる可能性があるため注意が必要です。
足裏の筋膜の縦のアーチが崩れるのが足底筋膜炎ですが、外反母趾は横のアーチが崩れてしまうのが特徴です。
そのため、外反母趾で横のアーチもが無くなってくると、縦のアーチも悪影響を受けやすくなります。

足底筋膜炎の治療は?

測定筋膜炎の治療方法としては、湿布や痛み止めなどの薬を使用しながら、理学療法でリハビリテーションを行うのが一般的です。
まずは、安静を第一に、症状がある程度落ち着くまではランニングを控え、立ちっぱなしの時間も少なくすることが大切です。
リハビリテーションでは、柔軟性を高めたり、正しい姿勢を習得したりというアプローチがとられます。
場合によっては、電気療法や超音波療法などを組み合わせることもある様です。
上記の治療で症状が引かない場合には、ヒアルロン酸・ステロイド注射、装具療法、体外衝撃波治療などが行われることもあります。

足底筋膜炎の予防方法

足底筋膜炎を予防するためには、まずランニングによるオーバーユースを避けることが大切です。
練習量にこだわらず、できるだけ質の高いランニングメニューに転換させましょう。
また、足や股関節などの柔軟性を高めることも重要です。
ストレッチやマッサージを行い、体全体の柔軟性を高めましょう。
更に、ランニングのためのシューズ選びが間違っていると、地面からの衝撃が足裏にそのまま伝わってしまいます。
クッション性があるランニングシューズを選んだり、中敷きを効果的に使ったりして、足への負担を軽減することも大切です。
また、足への負担を軽減するためには、サイズ選びも重要です。
ランニングシューズ専門店で、足のサイズを測ってもらった上で、適切なサイズのシューズを選びましょう。
 
 

ランニング中に起こりやすい足の痛み

ランニングを行っていると、足底筋膜炎以外にも様々な痛みが起きてしまう可能性があります。
ここでは、ランニング中に起こりやすい足のトラブルをご紹介します。

シンスプリント

シンスプリントとは、すね内側がズキズキと痛む状態です。
原因は、ふくらはぎの内部にあるヒラメ筋や後脛骨筋、長趾屈筋などが疲労によって固くなり、
すねの筋膜へ負担がかかってしまうことが挙げられます。
特に、ランニング中に膝が内側に入る動きになっていると、シンスプリントに繋がりやすいため注意が必要です。

アキレス腱炎

ふくらはぎの使い過ぎで起きるのが、アキレス腱炎です。
特に、正しいフォームでランニングが出来ていない方は、発症しやすくなっています。
例えば、つま先で地面をひっかくような走り方、重心が後ろ気味の走り方などには注意が必要です。
予防のためには、足だけを使って走るのではなく、しっかりとお尻の筋肉を使ってランニングするのが効果的です。