膝の上の痛みには、腱や関節の炎症などが関係しています。痛みのメカニズムを知ることで、今の痛みに正しく対処し、再発も予防できるでしょう。本記事では、膝の上が痛いときの対処法や再発予防のケアを紹介しますので、お困りの方は参考にしてみてください。
膝の上が痛いとき、考えられる原因疾患3つ
膝の上が痛いときは、以下3つの疾患の可能性が考えられます。
● 大腿四頭筋腱炎(ジャンパー膝)
● 滑液包炎
● 膝蓋大腿関節症
大腿四頭筋腱炎(ジャンパー膝)
膝の上に痛みが生じる場合、大腿四頭筋腱炎の可能性があります。ジャンプ動作の多いスポーツがきっかけで発症することが多いため、別名「ジャンパー膝」とも呼ばれています。軽症の場合は、安静にすることが主な治療法となりますが、重症化し膝の靭帯や腱が切れると手術が必要になる場合も少なくありません。
滑液包炎
滑液包とは、骨や筋肉、腱の摩擦を抑え、衝撃を吸収する袋のような組織です。滑液包は体の至る場所にありますが、膝の上にある膝蓋前滑液包が炎症を起こすと、膝上の痛みが生じるようになります。滑液包炎の原因は、大腿四頭筋の使いすぎが主なものとされています。
膝蓋大腿関節症
膝蓋大腿関節は、膝のお皿の骨と太ももの骨が接する部分を指します。膝のお皿の骨である膝蓋骨がずれたり変形したりして軟骨がすり減り、痛みや炎症が生じるのが膝蓋大腿関節症です。主に、スポーツによる衝撃で膝にかかる負荷が増えると発症するといわれています。
膝の上が痛いときにできる対処法
膝の上に痛みがあるときは、以下の方法で対処することができます。
● 冷やす
● 湿布
● テーピング
● サポーター
冷やす
急に膝が痛くなったときは、患部を冷やし炎症を鎮めるのが効果的です。氷嚢や保冷剤を使用し、30分ほど患部を冷やしましょう。ただし、慢性的な痛みの場合、温めて血行を良くするようにしてください。
湿布
湿布には消炎鎮痛作用があり、患部の痛みを抑えるのに効果的です。注意点として、湿布には冷感タイプもありますが、患部を冷やすのには適していません。怪我の直後には、先述した氷嚢などによるアイシングがおすすめです。
テーピング
テーピングには、膝を固定しぐらつきによる膝の痛みを緩和する効果があります。膝は曲げ伸ばしの動作が多いため、伸縮性のある素材を選ぶのがおすすめです。
サポーター
サポーターも、膝を安定させ痛みを緩和する目的で使用します。一時的に動作時の痛みを軽減することで、日常生活やリハビリがしやすくなり、筋力低下による症状悪化を避けられます。ただし、痛みが引いた場合でも、激しい運動は避けなるべく安静を心がけるようにしましょう。
痛みの急性期を過ぎてから行うケアの種類
痛みが出始めた急性期には、できるだけ安静にして過ごすのが基本です。急性期を過ぎたら、再発の予防に効果的なケアを行いましょう。ここでは、以下の3つを紹介します。
● 筋トレ
● ストレッチ
● マッサージ
筋トレ
大腿四頭筋を鍛えると、膝を支える力が強化され関節に負担がかかりにくくなります。以下に、膝に負担を与えない緩やかな筋トレの方法を紹介します。
1. 椅子に座る
2. 片方の太ももの下に丸めたバスタオルを挟む
3. 太ももでタオルをつぶす意識で足を上下する動作を繰り返す
4. 左右を変え、同様に行う
ストレッチ
筋肉を緩めるためにはストレッチも効果的です。ここでは、大腿四頭筋に効くストレッチのやり方を紹介しますので、ぜひ実践してみてください。
1. 椅子や壁に手をついて立つ
2. 左手で左足の甲を持ち、かかとをゆっくりお尻に近づける
3. 曲げた膝が体より前に出ないよう、直立の姿勢を保つ
4. 左右を変え、同様に行う
マッサージ
膝のお皿周りに違和感がある場合は、マッサージでほぐすと良いでしょう。具体的な方法は以下のとおりです。
1. 膝を伸ばし、脱力して座る
2. 両手で膝を包み、親指と人差し指でお皿の部分を挟む
3. 左右に動かす
4. 上下に動かす
セルフケアで不安がある場合は整体もおすすめ
筋トレやストレッチなどは、正しい方法で行うことで初めて効果が得られます。セルフケアの場合、思ったような効果が得られないケースもあるでしょう。セルフケアに不安がある場合は、整体の施術を受けるのもおすすめです。
まとめ
膝の上が痛い場合、大腿四頭筋腱炎や滑液包炎、関節炎などの疾患にかかっている可能性があります。痛みの緩和方法としては、冷やす・テーピング・サポーターなどが挙げられます。痛みの急性期を過ぎてからは、筋トレやストレッチなどで筋肉を緩めるのが有効ですが、セルフケアが難しい場合は整体もおすすめです。
「グーグ腰痛整体院」は、膝の痛みや腰の痛みの治療を得意としている整体院です。問診と触診を行った後、患者様の筋肉や靭帯を緩め、体のゆがみを調整して痛みの改善を図ってまいりますので、ご用命の際はお気軽にご相談ください。