股関節痛が生じる原因は?原因となる疾患や治療法、セルフケアのやり方について解説

股関節に痛みがある場合、痛みが生じているのが具体的にどこなのか原因を探る必要があります。原因となる疾患を把握することで、正しい対処ができるようになるでしょう。本記事では、股関節痛の原因となる疾患とそれぞれの治療法、セルフケアの方法について解説しますので、ぜひ参考にしてください。

股関節に痛みが生じる原因は主に3つ

「股関節の痛み」と一言でいっても、痛みが生じている部分ごとに異なる原因があります。ここでは、主に以下の3つに分けて解説します。

● 骨の損傷
● 軟骨・軟部組織の損傷
● 神経痛

骨の損傷

股関節付近にある骨の損傷によって、痛みが生じる場合があります。特に高齢者は骨の強度が低下する骨粗鬆症になりやすく、小さなきっかけで骨折してしまうことがあります。

軟骨の損傷

股関節は、骨盤側の丸いくぼみに太もも側の球体の骨がはまっており、動くときは骨の間にある軟骨がクッションの働きをする構造になっています。外部的な原因や加齢などにより軟骨に損傷が生じると、クッションの役割が弱まります。これによって骨同士が直接擦り合うようになることで痛みが発生するケースも少なくありません。

神経痛

股関節痛は、坐骨神経痛などの痛みと混同されるケースもあります。坐骨神経痛は、骨や関節の異常ではなく、神経の圧迫によって痛みが生じます。非常に見分けにくいものですが、治療方法が異なるため、不安な方は医師に相談してみると良いでしょう。

股関節に痛みが生じる疾患と特徴を解説

ここでは、股関節に痛みが出る代表的な5つの疾患と、その特徴を具体的に解説します。

● 変形性股関節症
● リウマチ性股関節症
● 大腿骨頭壊死症
● 大腿骨頸部骨折
● 股関節寛骨臼インピンジメント

変形性股関節症

変形性股関節症は、股関節痛の原因のうち最も多い疾患です。関節を形成する臼蓋や関節軟骨の損傷によって痛みが生じます。

変形性股関節症が起こる主な原因は加齢ですが、臼蓋形成不全など生まれつきの気質で発症する人もいます。歩くときだけでなく、安静にしていても痛みを感じるのが特徴です。

リウマチ性股関節症

リウマチとは、自身の体の組織を攻撃してしまう自己免疫疾患のひとつです。関節包の内側で滑膜が免疫細胞の攻撃を受けると炎症が起き、骨が壊されて痛みが生じます。

リウマチ性股関節症は、特に起床時に痛みが出やすいのが特徴です。また、男性より女性の方が発症しやすいといわれています。

大腿骨頭壊死症

大腿骨頭壊死症は、大腿骨頭に血流障害が起こり、骨が壊死してしまう疾患です。発症する原因ははっきりしていませんが、症状の進行が速く、急速に痛みが強くなるのが特徴です。

大腿骨頸部骨折

大腿骨頸部骨折は事故や転倒などにより起こります。ちょっとした股関節の動きでも痛みが生じ、歩行障害も生じるのが特徴です。

股関節寛骨臼インピンジメント

股関節寛骨臼インピンジメントは、関節のまわりについている軟骨などに損傷が生じて発症する疾患です。しゃがむ動作で痛みが生じるのが特徴で、症状が進むと変形性股関節症につながります。

股関節痛の具体的な治療方法

ここからは、股関節の痛みを改善させる治療法について、以下3つの症状・疾患に分けて解説していきます。

● 関節症
● 大腿骨頭壊死
● 骨折

関節症

変形性股関節症やリウマチなどの関節症の場合、保存療法・手術の2つの選択肢があります。保存療法には、薬で痛みを抑えたり、運動により筋肉の働きを良くしたりなどの方法があります。重症の場合は、人工股関節に置き換えるなどの手術が必要です。

大腿骨頭壊死

現在、壊死して潰れた大腿骨頭の組織の再生方法は見つかっていません。壊死していない関節面や、人工股関節を壊死した部分に置き換える手術が一般的です。

骨折

骨折は、基本的には安静にしていれば自然治癒が可能です。骨がつながるまで、ギプスで固定するのが一般的です。なお、骨接合手術や人工骨頭置換手術などを行い回復を早めることで、長期間寝たきりになることを防ぐことができます。

股関節痛の際に考えられる病院での治療以外の選択肢

股関節痛が軽症である場合は、病院での治療以外のケアによって痛みを緩和させることも可能です。例として、以下のようなケアができます。

● 運動
● ストレッチ
● 減量
● 姿勢の改善
● 施術

股関節周囲の筋力が低下すると、股関節の安定性が失われ、小さな動きでも痛みが出るようになります。筋肉を強化し、動きやすくするためには運動やストレッチが効果的です。

また肥満気味の人は、減量することで股関節への負担を減らせます。股関節に負担をかける姿勢が癖になっている場合、姿勢の改善も効果的でしょう。そして、整体院での施術はセルフケアより高い効果が期待できるので、一度検討してみると良いでしょう。

まとめ

股関節痛が生じる原因は、骨の損傷・軟骨の損傷・神経の痛みなどが挙げられます。関節症の場合は、薬や手術、生活習慣の改善などが有効です。また、運動やストレッチ、姿勢の改善などに努めることで、痛みが軽減されるケースも多くあります。

「グーグ腰痛整体院」では、1回目は筋肉、2回目は骨にアプローチする2段階での施術を提供しております。患者様の体を丁寧にチェックし、根本原因にアプローチして改善を図ってまいりますので、股関節痛でお悩みでしたらお気軽にご連絡ください。