ぎっくり腰が起きてしまった!その応急処置と予防法について解説

 

ぎっくり腰

 

ふと重いものを持ち上げたり、朝背伸びをしたりした拍子に、突然発症してしまうのがぎっくり腰です。その鋭い痛みと、体の不自由さに辛い思いをしたことがある方も多いのではないでしょうか。

そこで、今回はぎっくり腰が起きてしまった時の、応急処置の方法についてご紹介します。いざというときのために、ぜひ確認しておきましょう。

ぎっくり腰とは?

ここでは、誰もがいきなり発症してしまう可能性のあるぎっくり腰について、詳しく見ていきましょう。

ぎっくり腰は病名ではない?

ぎっくり腰と呼ばれる急な腰の痛みは、正式な症状名は「急性腰痛」といいます。
急に発症する鋭い痛みから、海外では「魔女の一撃」と呼ばれている国もあるほどです。
腰回りのトラブルの中でも、特に多くみられる症状といえるでしょう。

ぎっくり腰の原因は?

ぎっくり腰が起こる原因については、実はいまだに確かなことは分かっていないのが現状です。
ただし、ぎっくり腰を引き起こしやすい状態としては、身体機能が低下している、筋力・柔軟性が低下している、
姿勢が悪い、同じ姿勢を長時間続けているなどの状態があげられます。

また、一見関係ないように思われる、ストレスや気候の変化も、ぎっくり腰を引き起こしやすい要因のひとつと考えられています。
なぜなら、ストレスや気候の変化は、腰回りの筋肉・筋膜を緊張させ、機能不全を起こしやすいからです。
 
 

ぎっくり腰を発症したときの応急処置

ここでは、ぎっくり腰を発症してしまった時の応急処置の方法ついてご紹介します。
初期には激しい痛みを伴いますが、1週間くらいで少しずつ痛みが軽減していくでしょう。

発症直後

ぎっくり腰を発症してすぐは、まず腰に負担をかけないようにすることが一番大切です。
痛みが和らぐ、一番な楽な姿勢で安静に過ごすようにしましょう。

例えば、横向きに寝て膝を曲げたり、仰向けに寝て膝の下にクッションを入れたりという姿勢がオススメです。
安静にしている間には、しっかりと深呼吸することを心がけるだけで、痛みの軽減に繋がることもあります。

痛みが強い場合には、氷まくらを使ってアイシングをするのも効果的です。
また、痛みが我慢できないという場合には、市販の痛み止めの薬を活用しても構いません。
発症直後は、温めると痛みが増してしまうため、お風呂に浸かるのは避けておきましょう。

発症から2〜3日後

発症直後には、安静に過ごすことが大切ですが、痛みが弱まってきたら、できるだけ体を動かすことが大切です。
なぜなら、安静にして過ごしていると、筋肉が衰えてしまい、回復により時間がかかってしまうからです。
痛みが弱まってきたと感じたら、無理のない範囲で日常生活を送ることを心がけましょう。

激痛で動けない場合

例えば、まったく歩けない、どんな姿勢をしても楽にならない、冷や汗が出る、吐き気がするという場合には、直ちに整形外科を受診しましょう。
ぎっくり腰だと思っていたら、椎間板ヘルニアなどの病気を発症していたというケースもあります。
特に、妊婦の方や高齢者の方は、念のため病院で診てもらうのがオススメです。
 

ぎっくり腰の予防法

ぎっくり腰は、再発が多い症状のひとつでもあります。
ぎっくり腰を予防するためには、日頃の生活習慣を見直したり、体のメンテナンスを行ったりするのがオススメです。

筋肉疲労を避ける

筋肉の慢性疲労がたまってしまうと、ぎっくり腰を引き起こしやすくなります。
日々の生活を送る上で、筋肉疲労はどうしても蓄積されてしまうため、しっかりと回復に努めることが大切です。
しっかりとバランスのいい食事をとったり、睡眠時間を確保したりしてください。
また、程度な運動を行ったり、ストレッチに取り組んだりするのも効果的です。

骨格の歪みをとる

骨格の歪みは、長時間同じ姿勢や動作を繰り返していたり、日頃の姿勢が悪かったりすると起こります。
体の柔軟性がなくなり、筋肉への負担になってしまうため、ぎっくり腰へと繋がりやすくなってしまうのです。
骨格の歪みをとるために、日頃から整体院でメンテナンスを行うのがオススメです。

急な運動を避ける

ぎっくり腰といえば、中高年の方に多いイメージですが、若い方やスポーツ選手でも、発症することがあります。
特に、勢いよく動き出した時、ジャンプして地面に着地する時など、腰に大きな負担がかかる場面には注意が必要です。
しっかりと準備運動をおこなって体をほぐしたり、柔軟性を高めるストレッチを行ったりするようにしましょう。