足首の後ろが痛い!その痛みの原因はアキレス腱やかかとにある可能性大!

 

足首の後ろの痛み

 

足首の後ろが痛むという場合には、アキレス腱にトラブルが起きている可能性や、かかとから足裏にかけてトラブルが起きている可能性が考えられます。
特に、足首周りは、スポーツをしている方が傷めやすい場所でもあり、注意が必要です。

今回は、足首の後ろが痛む場合に考えられる病気や怪我について詳しくご紹介します。

アキレス腱のトラブルが原因で起こる足首後ろの痛み

足首の後ろ側が痛むという場合には、アキレス腱にトラブルが生じている可能性があります。
アキレス腱とは、かかとの上にある部分で、人間の体の中でも一番大きな腱としても知られています。

アキレス腱断裂

アキレス腱断裂は、スポーツ中に起こりやすい怪我のひとつです。
体を激しく動かしている最中に、突然ふくらはぎを蹴られたかのような衝撃を感じ、強い痛みや内出血などを引き起こします。
アキレス腱が断裂してしまう原因は、ふくらはぎに過度な力が加わり、アキレス腱に負担がかかってしまうことです。

特にアキレス腱は、血行不良になりやすく、疲労や加齢によって柔軟性が低下してしまう場所でもあります。
そのため、準備運動やストレッチが十分でないにも関わらず、いきなり激しい運動を行うと、
アキレス腱断裂を引き起こしやすくなります。
基本的な治療方法としては、手術をおこなう方法と、ギプスで固定する方法があります。

アキレス腱炎・アキレス腱炎症炎

アキレス腱炎とは、アキレス腱が損傷し、炎症を引き起こしている状態です。
アキレス腱周辺炎とは、アキレス腱が動くことで周りの組織が炎症を起こしてしまう疾患です。
どちらも似たような症状をもっているため、診断が難しいこともあります。

アキレス腱炎やアキレス腱炎症炎を引き起こしてしまう原因としては、やはりオーバーユースが多く見られます。
特に、ジャンプを繰り返し行ったり、全速力で走っているところからの急停止を頻繁に行ったりしていると、
炎症を起こしやすくなります。
また、加齢による柔軟性の低下や、アキレス腱自体の耐久性の低下なども原因のひとつです。

アキレス腱炎・アキレス腱炎症炎の治療としては、まずは患部を冷却した上で、安静に過ごすことが大切です。
かかとに重心がかからないようにしたり、つま先を下げて、ふくらはぎの筋肉を緩めたりするよう心がけましょう。

アキレス腱のトラブルを防ぐための方法

アキレス腱のトラブルを防ぐためには、歩いたり走ったりするときに、しっかりとかかとが固定できるような靴選びが効果的です。
ふくらはぎに負担をかけないため、少しかかとの部分が高くなっているものを選ぶとよいでしょう。

また、ふくらはぎの柔軟性を高めることも、アキレス腱のトラブルを防ぐために重要です。
ストレッチをおこなったり、定期的に体のメンテナンスをお願いしたりするようにしましょう。


踵骨骨端症や足底筋膜炎が原因で起こる足首後ろの痛み

アキレス腱以外の足首裏の痛みの原因としては、踵骨骨端症や足底筋膜炎などが挙げられます。
ここでは、それぞれの症状についてご紹介します。

踵骨骨端症

踵骨骨端症とは、8歳から12歳くらいの男の子に見られる症状です。
運動後のかかとの痛みやはれなどの症状が特徴です。
踵骨骨端症の原因は、発育期でまだしっかりと安定していないかかとの骨部分に、
運動による過剰な負荷がかかるのが原因と考えられています。

さらに、その部分がアキレス腱に引っ張られることによって、踵骨骨端核という部分が壊死したり、
骨軟骨炎を発症してしまったりします。

主な治療法としては、まず運動を中止して、安静を保つことが挙げられます。
痛みが強すぎる場合には、松葉杖を使ったり、靴に中敷きを入れたりすることもあります。

足底筋膜炎

足底筋膜炎とは、かかとの部分から、足の指の付け根まで伸びている腱の膜に炎症が起きてしまう病気です。
足底筋膜には、体重をしっかりと支えたり、歩行時に地面へ着地する際の衝撃を和らげたりする役割があります。

しかし、長時間の歩行やランニング、また立ちっぱなしで過ごし続けていると、
足底筋膜に炎症が生じかかと部分から足裏の中央にかけて痛みが出てきます。
特に、朝起きてすぐ歩き出す場合に痛みが出やすい、歩き続けていると痛みがなくなるというのが症状の特徴です。

足底筋膜炎の主な治療方法としては、足の使い方や姿勢などを見直した上で、
ストレッチや運動などの方法を見直す保存療法が多く用いられています。
また、痛みを軽減するためには、温熱治療やインソール・テーピングなどが使用されることもあります。