坐骨神経痛の原因は?関連する病気や予防方法も解説

坐骨神経痛はなぜ発症するのか、そのメカニズムをご存じでしょうか?具体的な原因を知れば、日常生活で取り入れられる予防策を講じることができます。本記事では、坐骨神経痛に関連する病気や日頃のケアで行える予防方法について解説しますので、ぜひ参考にしてください。

坐骨神経痛が起こるメカニズム

坐骨神経は末梢神経にあたる神経です。末梢神経のひとつである感覚神経が、何らかの刺激を受けると痛みを感じるというメカニズムとなっています。

坐骨神経痛は、骨や軟骨に異常が生じ、これによって感覚神経を圧迫して発症することが多いです。一方、原因がはっきりせず痛みが生じる突発性の坐骨神経痛もあります。

坐骨神経痛のサイン

坐骨神経痛の症状は人によってさまざまです。一部が痛む場合もあれば、下肢全体がしびれることもあります。

また、鋭い痛みや鈍い痛み、冷感や灼熱感、締め付け感を訴える人もいます。以下のような悩みを抱えている場合、坐骨神経痛の可能性が高いといえるでしょう。

● 腰を動かすと足も痛くなる
● 安静にしていても痛みが生じる
● 靴下を履くなどのかがむ動作ができない
● 長時間立っていられない
● 長時間座っていられない

坐骨神経痛の原因は?

坐骨神経痛は、以下のような病気や体の衰えが原因で起こります。それぞれを詳しく解説していきます。

● 腰部脊柱管狭窄症
● 腰椎椎間板ヘルニア
● 腰椎すべり症
● 梨状筋症候群
● 筋肉の衰え

腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症は、50代以上の中高年に起こりやすい病気です。加齢により脊柱管が狭くなり、神経根や馬尾を圧迫することで痛みが生じます。

体を後ろに反らす動作をすると、強い痛みを感じるのが特徴です。痛みやしびれが増してしまうと、歩行困難になるケースもあります。

腰椎椎間板ヘルニア

坐骨神経痛の原因は、腰椎椎間板ヘルニアが特に多いといわれています。脊椎の内部でクッションの役割をする椎間板の髄核が押し出され、神経が圧迫されることで痛みが生じます。

椎間板ヘルニアになる原因は、主に悪い姿勢や無理な体勢での動作、激しい運動などです。前かがみになったときに痛みが生じるのが特徴なので、心当たりがある方は注意してください。

腰椎すべり症

腰椎すべり症とは、椎骨が正常な位置からずれた状態になる病気です。椎骨がずれると脊柱管が狭くなって神経組織が圧迫され様々な症状が現れます。症状の一つに坐骨神経痛もあり、特に前屈位になった時に痛みを感じるケースが多いです。

腰椎すべり症は加齢に伴い起こる場合が多く、中年以降の女性に多い症状で、保存療法がとられることが一般的です。

梨状筋症候群

梨状筋とは、お尻にある股関節を支える筋肉です。本来は柔らかい梨状筋が何らかの原因で硬くなり坐骨神経を圧迫すると、坐骨神経痛の症状が現れます。チクチクとした痛みが持続するのが特徴で、長時間の座位などお尻に負担がかかる状況があると、症状が悪化します。

梨状筋への負担を軽減し、ストレッチを行うと症状が緩和する場合があります。症状が悪化すると、薬物療法や手術などの方法も用いられるでしょう。

筋肉の衰え

軽症の坐骨神経痛の場合、筋肉の衰えが原因かもしれません。おしりの筋肉には、坐骨神経の保護や、血流の維持といった役割を持っています。そのため、おしりの筋肉が衰えることでつらい痛みが発生することも少なくありません。

また、下肢の筋肉全体が衰えると動きにくくなり、運動不足になるという悪循環を招きます。坐骨神経痛を悪化させないためには、日頃から適度な運動で筋肉を鍛えておくことが有効です。

坐骨神経痛の予防方法

加齢とともに症状が現れることが多い坐骨神経痛ですが、日頃のケアで予防できます。ここでは、以下の4つの予防方法を解説します。

● 腰に負担がかかる姿勢を避ける
● 肥満に気をつける
● 体を温める
● ストレッチで筋肉を柔らかくする

腰に負担がかかる姿勢を避ける

腰への負担が大きい姿勢の例として、以下の3つが挙げられます。

● 前かがみで重いものを持ち上げる
● 長時間座ったままでいる
● 柔らかすぎるマットレスで寝る

腰に負担のかからない正しい動作や姿勢を意識することが、坐骨神経痛の予防につながります。

肥満に気をつける

お腹まわりに脂肪がつくと反り腰になりやすく、椎間板にかかる負荷が増えます。肥満になっていないか確認するには、「体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)」の式を用いてBMIの数値を出してみるのがおすすめです。BMIが25を超える場合は食事や運動に注意を払い、標準体重の範囲に入るように改善しましょう。

体を温める

体を温めると血流が良くなり、神経痛の予防につながります。おすすめの方法は入浴で、リラックス状態になれるよう、38~40℃ぐらいのお湯に15分ほど浸かるようにしてください。

ストレッチで筋肉を柔らかくする

ストレッチには、筋肉を柔らかくして血行を促す効果があります。入浴後など体が温まっているタイミングに行うのがおすすめですが、強い痛みが出ているときは悪化の原因になるので控えましょう。

また、硬い筋肉を無理やり伸ばすなど、誤ったストレッチをして症状を悪化させないようにすることも重要です。もしストレッチのことで困ってしまった場合、整体院などに行って相談してみると良いでしょう。

まとめ

坐骨神経痛の原因には、腰部脊柱管狭窄症や腰椎椎間板ヘルニアなどの病気、筋肉の衰えなどが挙げられます。坐骨神経痛のメカニズムを知っておくことは、予防にもつながる大事なポイントです。正しい姿勢や運動、入浴などは坐骨神経痛の予防策として有効なので、無理のない範囲で実践してみてください。

坐骨神経痛でお困りの方は、「グーグ腰痛整体院」にご相談ください。これまで多くの症状を見てきた院長が、患者様一人ひとりに合った施術を提供いたします。丁寧な問診により、患者様の悩みの原因となっている痛みやしびれ、違和感などの原因を見極めたうえで施術を進めてまいりますので、ご用命の際はお気軽にお問い合わせください。