坐骨神経痛に効果的なストレッチとは?症状別に具体的な方法を紹介

坐骨神経痛を緩和するためにできるセルフケアのひとつがストレッチです。ストレッチは、症状を悪化させるリスクを避け、目指す効果を得るためには正しい方法で行うことが重要です。本記事では、坐骨神経痛に効果的なストレッチを症状別に紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

ストレッチが坐骨神経痛に効く理由

坐骨神経痛は、筋肉のコリや血流の悪さにより神経が圧迫されて症状が現れることが多いです。このような場合、ストレッチにより筋肉をほぐすと、症状の緩和に期待できます。

ただし、坐骨神経痛といってもさまざまな原因疾患があり、痛みの出方も異なります。誤ったストレッチを行うと症状が悪化するおそれがあるため注意が必要です。

坐骨神経痛の原因によって痛み方は異なる

坐骨神経痛の原因によって痛み方が異なるため、自分の症状に合わせた適切なアプローチが必要となります。坐骨神経痛になる原因は、主に以下の3つです。

● 腰椎椎間板ヘルニア
● 腰部脊柱管狭窄症
● 腰椎すべり症
● 梨状筋症候群

腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニアは、脊椎の内部にある椎間板の髄核が押し出される疾患です。腰椎椎間板ヘルニアによる坐骨神経痛は、前かがみになったときに痛みが生じるのが特徴です。腰を丸めるお辞儀や立った姿勢で痛みが生じやすく、腰を反らすと痛みが和らぎます。

腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症とは、脊柱管が狭くなって神経が圧迫される疾患です。体を後ろに反らす姿勢を取ると痛みが生じるのが特徴です。また、歩き続けていると痛みが生じ、少し座ったり腰をかがめたりして休むと痛みが落ち着いて再び歩けるといったケースもあります。

腰椎すべり症

腰椎すべり症とは、背骨の関節が壊れてしまったり、脊椎の位置がずれてしまったりする症状です。腰痛や下肢のしびれ、足の力が入りにくいなどの症状が起こります。腰椎が前に滑ってしまうケースが多く、腰を反らす動きをすると痛みが出やすいです。

梨状筋症候群

梨状筋症候群とは、梨状筋が緊張状態になり、下を走る坐骨神経が圧迫を受けて症状が出る疾患です。おしりの外側や太ももの後ろ側にかけて、痛みやしびれが生じるのが特徴です。

坐骨神経痛の痛み別おすすめストレッチ

各疾患による坐骨神経痛の痛み方の違いを知った後は、それぞれの症状に応じたストレッチ方法を試してみましょう。ここでは、上記と同じ3つの疾患別におすすめのストレッチを紹介します。

● 腰椎椎間板ヘルニア
● 腰部脊柱管狭窄症
● 梨状筋症候群

腰椎椎間板ヘルニアの場合におすすめのストレッチ

前かがみの姿勢がつらい腰椎椎間板ヘルニアの症状には、体を反らすストレッチが効果的です。以下の手順に沿って実践してみてください。

1. 手をつき四つん這いになる
2. おしりの高さはキープしたまま胸を床へ下ろす
3. 胸を床につけ、腕は肘を曲げて頭の脇につく
4. 背中を腰から反らすように伸ばす

腰部脊柱管狭窄症の場合におすすめのストレッチ

腰を反らすと痛みが出る腰部脊柱管狭窄症は、腰を丸めるポーズで神経への圧迫を和らげられます。具体的な手順は以下のとおりです。

1. 仰向けになる
2. 膝を両手で抱えて胸に近づける
3. 腰が丸まるように膝をしっかりと引きつける

梨状筋症候群の場合におすすめのストレッチ

梨状筋症候群の場合は、おしりの外側や太もものうらの筋肉をほぐすストレッチが効果的です。具体的な方法は以下のとおりです。

1. 椅子に座り、左太ももの上に右足を乗せる
2. 上半身を倒して右のおしり周辺を伸ばす
3. 左右を変えて同様に行う

坐骨神経痛でストレッチを行う際の注意点

坐骨神経痛にはストレッチが効果的ですが、悪化させないための注意点もあります。ここでは、以下の3つのポイントを解説します。

● 痛みが強いときは控える
● 医師の指示に従う
● 正しいフォームを意識する

痛みが強いときは控える

痛みが強い場合は、筋肉や神経が炎症を起こしている可能性があります。炎症箇所を無理にストレッチすると、症状が悪化するおそれがあります。痛みが強いときは、痛みがない箇所を伸ばしたり、ストレッチの強度を弱めたりなどして炎症を悪化させないようにしましょう。

医師の指示に従う

坐骨神経痛の症状は人によって異なります。自分の症状に合わないストレッチをすると、かえって痛みが増す可能性があります。病院にかかっている場合は、適切なストレッチかどうか医師に確認しつつ指示に従って行うようにしましょう。

正しいフォームを意識する

ストレッチは正しいフォームで行うようにしましょう。間違ったフォームのストレッチは症状の悪化を招くおそれがあります。また、柔らかすぎるベッドの上など、不安定な場所でのストレッチもゆがんだフォームになりやすいため注意が必要です。

セルフケアが難しい場合は整体院もおすすめ

自分のストレッチ方法が正しいか自信がない場合には、プロの手を借りるのがおすすめです。整体院では、体全体のバランスを見ながら筋肉をほぐす施術を提供しています。また、日常の姿勢の癖についてアドバイスをもらえる場合もあり、坐骨神経痛だけでなくさまざまな体の不調を改善できるかもしれません。

まとめ

坐骨神経痛は、適切なストレッチによって症状を緩和できます。坐骨神経痛の中でも、腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症、梨状筋症候群など原因疾患により痛みの出方は異なり、それぞれに合った方法でストレッチを行う必要があります。もし正しい方法がわからない場合には、整体院での施術がおすすめです。

「グーグ腰痛整体院」では、丁寧な問診を行ったうえで、患者様一人ひとりに合わせて筋肉と骨にアプローチする施術を提供しております。豊富な経験と専門資格を持つ院長が、体へ負担がかかっている箇所を特定し、根本原因へ的確にアプローチしてまいりますので、坐骨神経痛でお悩みでしたらお気軽にご相談ください。