股関節から太もも部分にかけて痛むのはなぜ?代表的な病気と治療法を解説

股関節から太もも部分にかけて痛くなる場合、原因の多くは関節炎とされています。また、日常生活の習慣が股関節に負担を与えていることもあるため、気になる方は一度見直してみると良いでしょう。本記事では、股関節から太ももが痛い場合に考えられる病気と具体的な治療法について解説しますので、ぜひ参考にしてください。

股関節から太ももが痛くなる原因

股関節から太ももが痛くなったときに考えられる症状として、関節炎が挙げられます。股関節は、骨盤側の丸いくぼみに、足側の球体の骨が挟み込まれている作りになっているのが特徴です。

そして、骨の間には、クッションの役割をする軟骨があります。しかし、加齢や肥満、病気などによって負担がかかると軟骨がすり減り、硬い骨同士が擦れることになります。結果として関節炎が発生し、つらい痛みが生じるというわけです。

股関節から太ももが痛くなる主な病気

股関節から太ももにかけて痛みがある場合、何らかの病気が隠れている可能性もあります。ここでは、代表的なものを4つ紹介します。

● 変形性股関節症
● リウマチ性股関節症
● 大腿骨頭壊死症
● 大腿骨頚部骨折

変形性股関節症

股関節痛の原因で最も多いのが変形性股関節症です。発育時の股関節のかみ合わせの悪さや加齢などが原因で、関節軟骨が変性してすり減ってしまう病気です。重症化すると、球形の関節面が消失して痛みが生じます。

リウマチ性股関節症

リウマチは、体内の免疫細胞が組織を攻撃してしまう自己免疫性疾患のひとつです。関節包の内側で滑膜が免疫細胞の攻撃を受けると炎症が起き、痛みが生じます。リウマチ性の関節炎は全身で起こりますが、股関節痛として現れる場合もあります。

大腿骨頭壊死症

大腿骨頭壊死症は、何らかの原因で大腿骨頭の血流が阻害され、骨細胞が壊死する疾患です。壊死した骨が潰れて、関節が変形することで痛みが生じます。過度なアルコール摂取やステロイド使用が原因と推測されていますが、はっきりした発病のメカニズムは明らかになっていません。

大腿骨頚部骨折

転倒や事故などで、大腿骨頚部を骨折するケースもあります。骨折自体が治っても、大腿骨頭への血行が阻害されて、先述した大腿骨頭壊死症につながることも少なくありません。

代表的な病気「変形性股関節症」の治療法

股関節から太ももに痛みが生じる病気の中で、特に多いのが「変形性股関節症」です。ここでは、変形性股関節症の治療法を3つ解説します。

● 薬物療法
● 運動療法
● 手術

薬物療法

薬物療法は、基本的に痛みを取り除くために行われます。使用する薬には、以下のものがあります。

● 内服薬
● 外用薬(湿布や塗り薬)
● 坐薬
● 注射薬

薬物療法を行っても、すり減ってしまった軟骨や変形した骨は元に戻りません。しかし、痛みを取り除くことで日常生活がスムーズになり、筋肉量が低下するのを防げるというメリットがあります。

運動療法

運動療法を行うと、股関節の負担が減り、変形性股関節症の進行を遅らせることができます。特に、ストレッチや軽めの筋力トレーニングは股関節の柔軟性を高める効果があるのでおすすめです。また医療機関では、治療の一環として運動療法についての適切な指導やアドバイスが受けられます。

手術

日常の行動が制限されるほどに症状が重症な場合は、手術が必要なケースもあります。手術には、自骨手術と人工関節置換術の2つがあります。手術の経過具合によってリハビリや社会復帰までにかかる期間が異なるので、医師との相談が重要です。

股関節から太ももが痛いときにおすすめのケア

股関節から太ももが痛いときは、病院での治療以外にも、以下に挙げることを検討してみてください。

● 体重を減らす
● 適度な運動をする
● 体を冷やさないようにする
● 整体

体重を減らす

股関節は体の重さを支える部位のひとつのため、体重が重いと大きな負荷がかかります。肥満気味の人の場合は、体重を減らすことで痛みが軽減されるかもしれません。BMIが25.0以上の人は、食事の見直しや運動により適正体重の範囲に入るよう心がけましょう。

適度な運動をする

運動には、筋肉のこわばりを和らげるほか、筋肉量を増やして股関節の負担を減少させる効果があります。ただし、運動不足の人が急にトレーニングすると、関節に大きな負担を与える可能性があるため注意が必要です。水中ウォーキングや水泳などは、浮力により関節の負担を軽減できるため、おすすめの運動です。

体を冷やさないようにする

冷えは血行悪化の原因となり、痛みを増幅させるおそれがあります。気温の低い季節は、体を冷やさないよう服装に注意しましょう。また、湯船にゆっくりと浸かり、体を内側から温めることも効果的です。

整体

体のゆがみが股関節から太もも部分にかけての痛みの原因となる場合もあります。骨盤とその上につながる背骨のゆがみやずれを矯正すると股関節の負担が減り、痛みが緩和される場合があります。セルフケアに限界を感じる場合は、整体院に行って施術を受けるのも良い方法です。

まとめ

股関節から太もも部分にかけて痛みが生じる場合、関節炎が起こっている可能性があります。重症な場合、手術が必要なケースもあります。一方、日常生活の習慣で股関節に負担を与えている場合、運動や冷え対策に加え、整体の施術も有効な方法です。

「グーグ腰痛整体院」では、1段階目は筋肉、2段階目は骨にアプローチするといった2段階での施術を提供しております。丁寧な問診により、患者様の体に負担がかかっている箇所を特定し、根本原因へ的確にアプローチしてまいりますので、ご用命の際はお気軽にご相談ください。