坐骨神経痛で歩くと痛いときはどうしたらいい?改善するための歩き方も解説

坐骨神経痛の症状がひどいと、歩行が困難になる場合もあります。そのようなとき、無理して歩き続けるのは好ましくありません。本記事では、坐骨神経痛による痛みがひどい場合の歩き方や、改善するための正しい姿勢について解説しますので、ぜひ参考にしてください。

坐骨神経痛で歩くとき生じる痛みとは

坐骨神経痛によって、歩くときに痛みが生じる人もいます。痛みが出る箇所は、坐骨神経痛の原因疾患によってそれぞれ異なります。では、代表的な疾患の痛みについて詳しく見ていきましょう。

● 腰部脊柱管狭窄症の場合
● 腰椎椎間板ヘルニアの場合
● 腰椎すべり症の場合
● 梨状筋症候群の場合

腰部脊柱管狭窄症の場合

腰部脊柱管狭窄症は、主に50代以上に多く見られる疾患です。脊柱管が狭くなり、神経が圧迫されることによって発症し、体を後ろに反らすと強い痛みを感じるのが特徴です。

腰椎椎間板ヘルニアの場合

腰椎椎間板ヘルニアとは、脊椎の内部でクッションの役割をする椎間板の組織が飛び出すことで神経を圧迫し、神経痛が起こる疾患です。腰部脊柱管狭窄症とは対照的に、前かがみになると痛みが出るという特徴があります。

腰椎すべり症の場合

腰椎すべり症は、腰部脊柱管狭窄症と似たような症状の出る疾患です。椎骨が正常な位置からずれて脊柱管が狭くなり、神経組織が圧迫されることで痛みが生じます。一定の距離を歩くと痛みが生じ、休むと再び歩けるようになるのが代表的な症状です。痛みの他、下肢のしびれや麻痺、尿の出が悪くなるなどの症状が起こる場合もあります。

梨状筋症候群の場合

梨状筋とは、骨盤中央から股関節にかけた位置にある筋肉です。梨状筋は複雑な股関節の動きに関係しており、長時間の座り姿勢などによっておしりの神経が圧迫されることが、梨状筋症候群になる原因のひとつです。歩くときは、おしりや太ももの裏に痛みが出る場合があります。

坐骨神経痛があるときは歩いてもいいの?

坐骨神経痛により歩くとき痛みを感じるときは、歩行を控えた方が良いのでしょうか?ここでは、以下の2つのパターンに分けて解説します。

● 歩き始めだけ痛い場合
● 歩くと痛みがひどい場合

歩き始めだけ痛い場合

歩き始めだけ痛く、しばらくすると痛みが緩和される場合は歩き続けても構いません。動いているうちに筋肉や関節が柔らかくなり、坐骨神経の通りが良くなるためです。

坐骨神経痛は、運動不足により筋肉が固まって生じる場合もあります。このような場合は、積極的にウォーキングすることをおすすめします。

歩くと痛みがひどい場合

歩き続けると痛みがひどくなる場合には、痛みを我慢して歩くと症状を悪化させる可能性があるため注意が必要です。たとえば、腰部脊柱管狭窄症の症状のひとつとして、間欠性跛行と呼ばれる歩行障害があります。これは歩くと痛みがひどくなり、しばらく休むとまた歩けるようになるという障害で、基本的にストレッチや治療法を行って治療することになります。

坐骨神経症を改善するための歩き方

歩いたときに痛みを感じるときは、正しい姿勢を心がけることが大切です。まず、お腹を引き締めて立ち、足の親指と小指に重心をかけて歩きます。歩幅は大きく、そして足裏が見えるように蹴り出しましょう。

みぞおちから足まで伸ばすイメージで踏み出し、腹筋やおしりの筋肉を十分に使うように意識してください。また、足の指に力を入れて地面を蹴るように意識するとなお良いでしょう。

坐骨神経痛で歩くと痛いときの対処法

坐骨神経痛がひどい場合、痛みを緩和するための対処法を実践しましょう。ここでは、以下の対処法について解説します。

● ストレッチ
● 装具療法
● 薬物療法
● 整体

ストレッチ

ストレッチにはこわばった筋肉を緩ませ、血流を改善する効果があります。また、徐々に運動量を増やして筋肉を強化し、腰椎への負担を減らすことも期待できます。ただし、痛みが強いときにストレッチをすると逆効果なので、無理のない範囲で行うようにしましょう。

装具療法

装具療法はコルセットで腰椎を支え、全身を安定させて痛みを和らげる治療法です。痛みがあって歩けない場合は、装具療法により活動量を増やせるようになるかもしれません。ただし、やりすぎると筋肉の衰えを招くため、痛みが強いときだけ装具を使用するのがおすすめです。

薬物療法

薬物療法により一時的に痛みが和らぐと、日常の活動がしやすくなり筋肉量の低下を防ぐことができます。薬物療法には、主に以下のような薬を使用するのが一般的です。

● 消炎鎮痛薬
● 筋弛緩薬
● 塗り薬

ただし、副作用があるものも多いので、医師と相談しながら服用するようにしましょう。

整体

整体には、筋肉をほぐし血流をよくする効果があります。また、体のゆがみによって神経を圧迫し痛みが出ている場合には、ゆがみを解消させる施術を受けることで坐骨神経痛の症状が改善される場合があります。また、施術者からアドバイスを受けることによって、正しい姿勢を学ぶこともできるでしょう。

まとめ

坐骨神経痛で歩き始めだけ痛い場合は、無理のない範囲で歩くようにしましょう。歩くことで筋肉や関節が柔らかくなり、痛みが引く可能性があります。一方、歩くと痛みが強くなる場合はなるべく歩行を控え、医師や施術者の指示に沿って過ごすようにしましょう。

「グーグ腰痛整体院」では、患者様の全身をチェックし、症状の根本原因を特定したうえで施術を行っております。患者様一人ひとりに向き合い、丁寧な施術を提供するよう努めておりますので、ご用命の際はお気軽にご相談ください。