寝起きに股関節が痛いのは病気のせい?姿勢や生活習慣などさまざまな角度から解説

「朝起きて立ち上がろうとしたとき、股関節に強い痛みを感じた」という経験はありませんか?人によって異なりますが、もしかしたら何らかの病気が隠れているかもしれません。本記事では、寝起きに股関節が痛くなる原因や、改善すべき生活習慣などについて解説しますので、ぜひ参考にしてください。

寝起きに股関節が痛いのはなぜ?

寝起きに股関節が痛くなるのには、一般的に以下のようなものが原因として考えられます。

● 股関節に関係する病気
● 寝返りがスムーズにできていない
● 腰やおしりの筋肉が硬い

股関節に関係する病気

股関節に関係した病気にかかっている場合、寝起きに痛くなるケースがあります。主に以下の2つが代表的な病気です。

● 変形性股関節症
● 関節リウマチ

変形性股関節症

変形性股関節症は、股関節にある軟骨がすり減って変形し、骨と骨がこすれて炎症が起こる病気です。クッションの役割をする軟骨の働きが低下するため、何らかの動作をするときに痛みが生じます。

関節リウマチ

関節リウマチは、免疫の異常により滑膜に炎症が起こる病気です。関節リウマチの症状は全身の関節に現れる場合があり、股関節が痛むこともあります。また、リウマチは朝に症状が出やすいのが特徴です。

寝返りがスムーズにできていない

寝ている間も体は無意識に調整を行っており、寝返りにより体の一部だけが圧迫されないような体勢を取っています。しかし、何らかの原因で寝返りが十分にできないと、腰回りの筋肉が圧迫され、血行不良になって寝起きに股関節が痛くなる可能性があります。

腰やおしりの筋肉が硬い

腰やおしりの筋肉が硬くなると、筋肉の動きが悪くなり、骨盤や股関節の可動域が狭くなって日常動作がしにくくなります。結果として、朝起き上がる動作をするときに痛みを感じるかもしれません。筋肉の緊張は、長時間座り続ける、間違った姿勢を取り続けるなどが原因で生じます。

病気の場合の治療方法

病気が原因で股関節が痛い場合には、治療をする必要があります。ここでは、以下2つの疾患の治療方法について解説します。

● 変形性股関節症
● 関節リウマチ

変形性股関節症

変形性股関節症の治療方法は、主に保存療法と手術の2つに分かれます。症状が重症な場合には、人工股関節置換術や自骨手術などの手術が必要となります。

保存療法の場合、薬物療法や運動療法、生活習慣の改善などを行うのが一般的です。薬物療法は根本治療ではありませんが、痛みを抑え日常生活を送りやすくすることで、筋力の低下による症状の悪化を防げます。

関節リウマチ

関節リウマチの治療は薬物療法を中心に、必要に応じてリハビリや手術療法などを組み合わせるのが一般的です。現在の医学では薬による完治は厳しいとされていますが、炎症をコントロールし寛解の状態まで緩和することは可能となっています。

寝起きの股関節痛を軽くするための寝方とは

寝起きに股関節が痛い場合には、痛みが出にくいよう寝方に工夫することが重要です。一般的に、股関節に負担をかけにくい寝方は横向きとされています。痛みを感じにくい側を下にし、横になりましょう。

また横になったとき、股関節と膝が同じ高さになると余計な負荷がかかりにくいです。そのため、足の間に枕やクッションを挟んで安定させるのがおすすめです。

寝起きの股関節痛を緩和するために検討すべきこと

寝起きの股関節痛を緩和するために、以下のポイントも押さえておきましょう。

● 体重が増えすぎないように注意する
● 適度に運動する
● ストレッチ
● 股関節に負担を与える活動を控える
● 整体

体重が増えすぎないように注意する

股関節は体を支える働きをしており、体重が増えると大きな負荷がかかりやすくなります。肥満気味の人は、バランスの良い食事や適度な運動により、自分の体重をコントロールすることを心がけましょう。

適度に運動する

運動は筋肉の緊張を和らげ、働きを良くして股関節への負担を減らす効果があります。痛みがあるときは、水の浮力により関節の負担が和らげられる水中ウォーキングや水泳がおすすめです。

ストレッチ

ストレッチには、股関節周りの血流を良くし、筋肉をほぐす効果があります。筋肉が動かしやすくなると、股関節の可動域が広がり、痛みの緩和につながります。ただし、痛みが強いときに無理に伸ばすと逆効果なので、注意してください。

股関節に負担を与える姿勢・動作を控える

日常生活を送る際、以下のポイントを押さえておきましょう。

● 猫背に注意する
● 低い位置にかがむ姿勢を避ける
● 手すりを設置する

猫背などの悪い姿勢は骨盤を不安定にし、股関節の痛みにつながるため注意しましょう。また和式トイレの使用など、低い位置にかがむ姿勢を取りやすい生活様式を変えるのもおすすめです。なお、階段やお風呂場などに手すりを設置すると、股関節への負担を軽減できます。

整体

整体院での施術には、筋肉のこわばりを和らげたり、体の歪みを調整したりする効果があります。セルフケアを継続しつつ、整体院に行って施術を受けるのも有効です。

まとめ

寝起きに股関節が痛くなる原因としては、変形性股関節症やリウマチなどの病気が考えられます。また、筋肉の硬さや寝返りなども原因となります。病気の治療のほかに、適度な運動やストレッチ、姿勢の改善などは痛みの緩和に役立ちますので、自分にできることから始めてみてください。

「グーグ腰痛整体院」では、1段階目は筋肉、2段階目は骨にアプローチする2段階での施術を提供しております。股関節痛や腰痛など、患者様の悩みの種となっている根本原因へ的確にアプローチしてまいりますので、ご用命の際はお気軽にご連絡ください。