ぎっくり腰はどのくらいの期間で治るの?治るまでの経過と対処法を解説

突然ぎっくり腰になってしまった場合、日常生活や仕事に支障をきたすため、いつ治るのか焦りを感じることでしょう。なるべく早く治すためには、安静に過ごすべき時期、そして動き出す時期について詳しく把握しておく必要があります。本記事では、ぎっくり腰が治るまでの経過と対処法について解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

ぎっくり腰とは?

ぎっくり腰とは、急に起こる腰の激しい痛みの総称です。強い痛みのせいで姿勢を維持するのが難しくなり、日常生活に影響を及ぼすのが症状の特徴です。ぎっくり腰とは正式な病名ではなく、以下のような疾患の症状が急に現れたときに「ぎっくり腰」として表現される場合もあります。

● 腰椎椎間板ヘルニア
● 腰椎脊柱管狭窄症
● 仙腸関節性腰痛

ぎっくり腰が回復するまでの期間は?

ぎっくり腰は、1ヶ月前後で回復するのが一般的です。ぎっくり腰は、以下のように少しずつ回復していきます。

発症直後 激しい痛みで動くことが困難
2~3日後 針に刺されたような痛みは残るものの、少しずつ動けるようになってくる
1週間後 だいぶ動けるようになるが、無理をすると再発のおそれがある
1ヶ月後 ほぼ発症前の生活に戻れる

ぎっくり腰が発症する要因

そもそもぎっくり腰はどうして起きるのでしょうか?ここでは、主な要因を4つ紹介します。

● 筋肉疲労
● 冷え
● 心理的ストレス
● 内臓の疲れ

筋肉疲労

筋肉疲労が溜まると、腰を支えている靭帯と筋肉に大きな負荷がかかります。限界に達すると、靭帯や筋肉が断裂し、神経を刺激して痛みが生じる場合があります。たとえば、長時間同じ姿勢でいると筋肉疲労が溜まりやすいため注意が必要です。

冷え

体が冷えると血流が悪くなり、筋肉に十分な栄養素が届けられなくなって凝り固まりやすくなります。その状態で突然体を動かすと、大きな負担がかかりぎっくり腰を発症する場合があります。

心理的ストレス

心理的ストレス反応として血流が悪くなり、腰痛をはじめとする体の痛みを生じさせるケースも少なくありません。また、心理的ストレスを抱えた状態で何らかの動作を行うと、体のバランスが微妙に崩れます。これによって椎間板に負担がかかり、ぎっくり腰を発症することもあります。

内臓の疲れ

内臓に疲れが溜まると、体は自然と内臓をかばうような姿勢を取るようになります。内臓を守るために腰の筋肉が常に緊張状態になること、また動作をするときの伸縮速度やタイミングが普段と異なることが、ぎっくり腰の発症を招く要因といわれています。

ぎっくり腰になったときの対処法

ぎっくり腰になったときには、以下の対処法を実践し、回復を待つのがおすすめです。

● 安静
● 冷やす・温める
● 薬を使用する
● 痛みの出にくい姿勢を取る

安静

ぎっくり腰は、腰周囲の筋肉や関節周囲の組織に炎症や痙攣が起きている状態です。発症直後の激しい痛みがある期間は、無理に体を動かさずに安静にしましょう。

冷やす・温める

炎症か痙攣で対処が分かれますが、痙攣の場合は温めるようにしましょう。
炎症の場合は初期段階では、炎症を抑えるために冷やすのが有効です。発症直後は、保冷剤や氷嚢などを使ってアイシングしましょう。

炎症が治まったら、血流を促すために温めるのが効果的です。鋭い痛みから鈍い慢性的な痛みに変わったら温めるケアを行いましょう。

薬を使用する

痛みがつらいときは、薬で痛みを抑えましょう。市販の痛み止めや座薬、貼り薬や塗り薬、病院の処方薬などが有効です。

痛みの出にくい姿勢を取る

骨盤が後ろに傾いた姿勢になると、腰に大きな負荷がかかり、痛みが出やすくなります。座るときは椅子に浅く腰掛け、胸を張って背筋を伸ばす姿勢を意識しましょう。また寝るときも、お尻が沈み込んだり腰が反ったりする姿勢は負担が大きいので注意しましょう。

ぎっくり腰を予防する方法

ぎっくり腰を起こさないようにするために、日頃からできる予防方法があります。ここでは、以下5つの方法を紹介します。

● 無理な姿勢を取らない
● 適度な運動をする
● 健康的な食生活
● ストレッチ
● 整体

無理な姿勢を取らない

以下のような姿勢は腰への負荷が大きく、ぎっくり腰を起こすリスクを高めるため、日頃から避けるように注意しましょう。

● 前かがみ
● 猫背
● 反り腰

適度な運動をする

体を動かさないと筋肉が凝り固まり、ぎっくり腰を起こしやすくなります。炎症が治まったら、怖がらずに可能な範囲で体を動かすようにしましょう。

健康的な食生活

内臓のストレスが大きいと、腰への負担もかかりやすくなります。暴飲暴食を避け、なるべく消化に良いものを食べるようにしましょう。

ストレッチ

ストレッチは筋肉の柔軟性を高め、ぎっくり腰を予防するのに効果的です。特にももの裏側のハムストリングス、おしりの殿筋群、腰の腸腰筋など、姿勢を支える筋肉を重点的にほぐしましょう。

整体

整体は全身のバランスを整え、体のゆがみを改善するのに効果的です。また、こわばった筋肉をほぐし、血行を良くする効果もあります。ぎっくり腰が癖になってしまっている場合、習慣化している悪い姿勢が原因の可能性も考えられますので、気になる方は一度信頼できる整体院に相談してみると良いでしょう。

まとめ

ぎっくり腰は、おおよそ1ヶ月前後で治るのが一般的です。発症直後は炎症が起きている状態のため、すぐに冷やし安静にしましょう。痛みが鈍化してきたら、血行を良くするため少し動いたり、温めたりするのが効果的です。

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