股関節痛の治療方法とは?考えられる病気や保存療法の具体例も紹介

股関節痛には、軽度なものから重症のものまでさまざまなケースがあります。治療法についても、病気や症状の原因によって異なる選択肢があります。本記事では、股関節痛の症状で考えられる病気や具体的な保存療法について解説しますので、ぜひ参考にしてください。

股関節痛でよく見られる症状

股関節痛は、足の付け根から太ももにかけて痛みが出る場合が多いです。歩いたり股関節を動かしたりしたときに痛みが生じます。さらに症状が悪化すると、じっとしていても疼くような痛みが出る場合もあります。

以下のような症状が見られる場合は、股関節の病気である可能性があるため注意が必要です。

● 足の付け根が痛い
● 足の長さが左右異なる
● 関節が動かしにくい
● 足を引きずって歩いている

股関節痛で考えられる病気

股関節痛がある場合、以下の原因疾患の可能性が考えられます。

● 変形性股関節症
● 大腿骨頭壊死症
● 関節リウマチ
● 大腿骨寛骨臼インピンジメント

変形性股関節症

股関節痛の原因として特に多いのが、変形性股関節症です。変形性股関節症は、関節軟骨が変性してすり減ることで起こる炎症反応です。発育時の股関節のかみ合わせの悪さや加齢が主な原因とされています。

大腿骨頭壊死症

大腿骨頭壊死症は、大腿骨頭の血流が止まることで、骨頭の骨細胞の一部が壊死する病気です。壊死した骨が潰れると、関節が変形し痛みが出ます。過剰なアルコール摂取やステロイド使用が原因といわれていますが、はっきりとしたことは明らかになっていません。

関節リウマチ

関節リウマチは、免疫異常により体の正常組織が破壊される病気で、股関節にも影響を与えます。痛みを我慢していると骨の損傷が進んでいくため、適切な時期の手術が必要であるとされています。

大腿骨寛骨臼インピンジメント

股関節にある余分な骨の張り出し部分により、骨頭と寛骨臼が繰り返し衝突し関節痛が起こる病気です。股関節の構造の異常や、過度な運動などが原因で発症するとされています。

股関節痛の治療方法

股関節痛の治療には、主に以下の3つの方法があります。

● 保存療法
● 人工股関節置換術
● 骨切り手術

保存療法

保存療法には、生活習慣の改善や運動などが含まれます。症状が軽度である場合は、初めに保存療法による改善を試みるのが一般的です。保存療法中は、治療効果や症状の進行具合を確認するための定期的な検査が欠かせません。

人工股関節置換術

股関節の損傷している部分を、人工股関節に置き換える手術が行われることがあります。痛みが取れて歩きやすくなり、ほかの関節に与える負担も軽減できる治療方法です。

骨切り手術

寛骨臼の異常によって痛みが生じている場合は、人工股関節ではなく骨切り手術で対処する場合があります。寛骨臼をくりぬき、角度や位置を変えて関節軟骨や関節唇への負担を減らすのが一般的な方法です。

保存療法の具体例

ここでは、先述した保存療法の具体例をさらに詳しく解説します。

● 生活の中でかかる股関節への負担を減らす
● 運動・ストレッチ
● 薬物療法
● 整体

生活の中でかかる股関節への負担を減らす

股関節の痛みを改善するためには、軟骨のすり減りを進行させないことが大切です。以下の方法を試し、生活の中でかかる負担を軽減させましょう。

● 重いものを持たないようにする
● 杖を使用する
● 階段の上り下りや正座など、痛みが生じる活動を避ける
● かかとに柔軟性のある靴を履く

運動・ストレッチ

運動やストレッチは関節を支える筋肉量を増やし、筋肉をほぐして柔軟性を高めるために重要です。痛みがあるときの運動は、水泳がおすすめです。水の中では重力がかからないため、関節に負担が少なく筋肉を効率的に鍛えられます。

薬物療法

薬物療法は、痛みを抑え、日常生活動作の改善を目指すのが主な目的です。日常動作が違和感なくできることで、筋肉量の低下による症状の悪化を抑えられます。

ただし、薬物療法で痛みを感じなくなったからといって、無理な活動はNGです。場合によっては関節の損傷を悪化させるおそれがあるので、服薬中の生活については医師の指示に従うことが大切です。

整体

股関節痛は、骨盤のゆがみによって生じるケースもあります。整体院では、骨盤のゆがみを整えたり、股関節を支える筋肉をほぐしたりする施術が受けられます。

保存療法中には、無意識に悪い姿勢を取りがちで、症状を悪化させてしまうことも珍しくありません。プロの施術により体全体のバランスを整えるのは、再発のリスクの軽減に効果的です。

まとめ

股関節痛の治療方法には、主に手術と保存療法の2種類があります。保存療法は、自分で行える生活習慣の改善や運動、ストレッチなどが一般的です。また、薬物療法により痛みを抑え、日常生活を送りやすくするのも効果的なので、自分の症状に合わせて実施する方法を検討してみてください。

「グーグ腰痛整体院」では、当院独自の2段階調整法で股関節周辺の筋や靱帯を緩め、股関節の調整をして痛みの改善を図っております。累計15,000人以上の施術経験を持つ院長が施術を担当いたしますので、ご用命の際はお気軽にご相談ください。