膝の内側が痛いのはなぜ?考えられる疾患と痛みが出やすくなる要素を解説

膝は、体の中でも特に怪我や故障が発生しやすい箇所です。膝の内側に痛みを感じる場合、どんな原因が考えられるでしょうか?本記事では、膝の疾患や、膝の痛みが出やすくなる要素などについて解説しますので、ぜひ参考にしてください。

膝の内側が痛いことで考えられる疾患

膝の内側が痛いときに考えられる疾患には、主に以下の4つがあります。

● 変形性膝関節症
● 鵞足炎
● 半月板損傷
● タナ障害

変形性膝関節症

変形性膝関節症は、加齢や筋力の低下などの原因により膝の軟骨がすり減る病気です。膝の軟骨は関節のクッションの役割をしており、すり減ると骨同士が直接擦り合う形になるため痛みが生じます。症状が悪化すると歩行困難になり、手術が必要になる場合もあります。

鵞足炎

鵞足とは、すねの内側の長い骨につながっている3つの腱を指し、曲げ伸ばしの動作に関係する部分です。過度な運動や、膝の使いすぎなどの原因で腱が傷ついてしまうと鵞足炎になるおそれがあります。膝の内側からすねにかけて痛みが出るのが特徴で、階段の上り下りなどの際に症状が出やすいです。

半月板損傷

半月板は膝関節の間にある組織で、膝の負担の分散や衝撃の吸収をする役割を担っています。半月板が損傷すると、膝の曲げ伸ばしの動作で痛みや引っかかりを感じるようになります。スポーツや事故のほか、慢性的に膝に負担がかかることが半月板損傷の主な原因です。

タナ障害

タナ障害は、膝関節の内部の空間を仕切っている「滑膜ヒダ」が、大腿骨と下腿骨の間に挟まってしまう病気です。代表的な症状として、「膝に何かが挟まっているような違和感を覚える」などが挙げられます。膝の曲げ伸ばしの動作が多いアスリートによく見られる病気のひとつです。

膝の内側の痛みにつながる要素

以下の要素がある人は、膝の内側の痛みを起こしやすい傾向があるため注意が必要です。

● O脚
● 筋力不足
● 外傷の経験
● 体重の増加
● 足に合わない靴

O脚

O脚の場合、足が外側に広がるため、膝関節の内側に大きな負担がかかります。正常な姿勢の場合、膝の内側と外側でバランスを取って体重を支えられるのに対し、O脚では内側ばかりに負担が集中するため、関節の痛みが強くなってしまうのです。

筋力不足

運動不足などで膝の筋力が不足していると、歩行の際に膝関節に過度な負担がかかり、やがて痛みが生じるようになります。

外傷の経験

交通事故やスポーツの怪我など、膝に外傷を負ったことがある場合、後遺症に悩む可能性があります。後遺症によって膝関節への負担が蓄積し、痛みが出ることも少なくありません。

体重の増加

膝は体重を支える重要な部分のため、体重が増加すると膝への負担も増加します。特に急激に体重が増えた場合、膝に負担がかかりやすくなるため注意が必要です。

足に合わない靴

足に合わない靴を履き続けていると、無意識に足をかばう不自然な歩き方となり、膝に余計な負荷がかかるようになります。また、姿勢のバランスが崩れることも膝の痛みにつながります。

膝の内側が痛いときのおすすめ対処法

膝の内側に痛みがある方に向けて、比較的簡単にできる5つの対処法を紹介します。

● 冷やす
● サポーター
● インソール
● ストレッチ
● 整体

冷やす

痛みのほかに腫れや熱感がある場合は、冷やすのが効果的です。氷嚢や保冷剤など痛い部分を冷やしましょう。ただし慢性的な痛みに対しては、血行を悪くし逆効果になる場合もあるため、症状に応じて判断することが大切です。

サポーター

固定タイプのサポーターには、膝のブレやぐらつきを防ぐ効果があります。膝を固定して痛みを和らげることで、日常生活やリハビリがしやすくなり、筋力低下による症状悪化を防げます。

インソール

靴の底に用いるインソールを使うことで、関節のねじれや重心のバランスが調整され、膝への負担を軽減できます。しかし、自分に合わないインソールを使うと症状を悪化させるおそれがあります。購入の際は医師や専門家と相談するようにしましょう。

ストレッチ

膝まわりの筋肉をほぐす以下3つのストレッチは、つらい痛みの緩和に有効です。

● 内もものストレッチ
● 太もも前面のストレッチ
● 大腿四頭筋のストレッチ

内もものストレッチ

内もものストレッチは、基本的に椅子に座って行います。具体的なやり方は以下のとおりです。

1. 椅子に座り、両足を大きく広げる
2. 上半身をねじって骨盤を前方に倒す
3. 元の姿勢に戻り、再び前方に倒す
4. 上記の動作を繰り返す

太もも前面のストレッチ

太もも前面のストレッチは横になって行います。では、具体的なやり方を見ていきましょう。

1. 横向きに寝る
2. 下の足は直角に曲げ、もう一方の足は後ろから手でつかむ
3. 手に持った足を後方へ引っ張る
4. 元の姿勢の戻り、再び引っ張る
5. 上記の動作を繰り返す

大腿四頭筋のストレッチ

大腿四頭筋のストレッチはタオルを使って行います。簡単にできるので、以下の内容を見ながら実践してみてください。

1. 片膝を伸ばして床に座る
2. 伸ばした膝の裏にタオルを入れる
3. 膝裏でタオルをつぶす感覚で太ももに力を入れる

整体

整体の施術には、筋肉のこりをほぐし血流を良くする効果があります。セルフケアのストレッチやマッサージでは十分な効果が得られないと感じる場合、プロの施術がおすすめです。姿勢の悪さによって膝に負担がかかっている場合、体のバランスを整えることで痛みが改善される可能性があります。

まとめ

過度な運動や加齢により大きな負担がかかると、膝の内側が痛くなるときがあります。痛みがあるときは冷やしたり、サポーターを使ったりといった適切な処置を行う必要があります。また、ストレッチや整体で筋肉をほぐすことも効果的です。

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