股関節の外側が痛い原因は?痛みのメカニズムや関係する原因を解説

股関節の内側ではなく、外側の部分に痛みを感じるきはないでしょうか。その位置が痛くなるのには、外的損傷や内臓疾患などさまざまな原因が考えられます。本記事では、股関節の外側が痛くなるメカニズムや関係する各種の原因を解説しますので、気になる方は参考にしてみてください。

股関節が痛くなる原因

股関節が痛くなる原因は、主に以下の4つが挙げられます。

● 骨の損傷
● 軟骨の損傷
● 筋肉の損傷
● 神経痛

骨の損傷は、事故や転倒などの外的要因で起こるのが一般的です。軟骨の損傷は、加齢や疾患などによる関節炎から生じます。

また、筋肉が硬くなって神経が圧迫されると神経痛が起こります。これにより、股関節付近が痛くなるケースも少なくありません。

股関節の外側の痛みと関係のある筋肉

股関節の外側にある筋肉は、歩いたり走ったりする際に体を支える非常に重要な筋肉です。これらの筋肉に問題が生じると、股関節にも影響がおよび、痛みが生じやすくなります。ここでは、以下の2つの筋肉について解説します。

● 中殿筋
● 大腿筋膜張筋及び腸脛靭帯

中殿筋

中殿筋は、腰に手をあてたときに触れる、腸骨から股関節の外側にある大腿骨大転子に向かって位置する筋肉です。足を外側に開く作用と、骨盤を安定化させる働きを担っており、筋力が低下すると歩く際のバランスが取りにくくなります。

大腿筋膜張筋及び腸脛靭帯

大腿筋膜張筋は、股関節の外側や太ももの外側、膝関節まで通る筋肉です。足を外に広げたり、前に出したりする動作の際に働きます。また中殿筋と同様、骨盤を安定させる役割を担っていますが、大腿筋膜張筋がうまく使えていないと股関節周囲に負担がかかり、痛みが生じる場合があります。

また、大腿筋膜張筋とつながっている腸脛靭帯の炎症も、太ももの外側の痛みの原因のひとつです。腸脛靭帯はおしりの筋肉からすねの骨の前外側までつながっている筋肉です。

長距離のランニングなどにより、腸脛靭帯が何度もこすれると炎症が起き膝の外側に痛みが生じます。発症原因はランニングだけではありませんが、ランニング動作で起こりやすい疾患のため、「ランナー膝」という別名も持ちます。

股関節の外側が痛くなる原因

股関節の中でも、特に外側の部分が痛くなるのにはどのような原因があるのでしょうか?ここでは、主な原因として以下の5つを解説します。

● 神経痛
● 変形性股関節症
● ヘルニア
● 糖尿病
● 日常生活の習慣の癖

神経痛

神経痛とは痛みの症状のことで、その原因はさまざまな疾患や要素が関係しています。骨や軟骨、筋肉などに異常が生じ、感覚神経を圧迫して痛みが発生するケースが多いです。一方、原因がはっきりしない特発性の神経痛もあります。

変形性股関節症

変形性股関節症は、股関節の痛みの原因として最も多く見られます。変形性股関節症は、股関節の前方に痛みが生じる場合が多いです。しかし、症状が進行し、股関節の外側やお尻の部分、太ももなどの広範囲に痛みが発生するケースもあります。

鼠径ヘルニア

鼠径ヘルニアは、一般的に脱腸と呼ばれる状態を指します。本来お腹の中にあるはずの腹膜や腸の一部が、鼠径部の筋膜の間から皮膚の下に出てくるときに痛みが生じます。

糖尿病

糖尿病の場合、血液循環が悪くなり、足の付け根に痛みとしびれを感じるケースがあります。最悪の場合、足の切断が必要になるケースもあるため、早めに病院を受診することをおすすめします。

日常生活の習慣の癖

日常的に無理な姿勢を長時間続けていると、トリガーポイントと呼ばれる筋肉のしこりができ、それが痛みの原因となる場合があります。無理な姿勢や同じ姿勢が長時間続くと、血液やリンパの流れが滞り栄養が体の隅々に運ばれなくなるため、体にさまざまな悪影響をもたらします。

股関節の外側が痛いときに検討すべきこと

股関節の外側が痛いときには、疾患や症状に応じ以下の治療方法を選択できます。

● 薬物治療
● 手術
● 生活習慣の改善
● 整体

薬物治療

薬物治療は、痛みを取り除き日常生活を送りやすくするために行われます。痛みの原因そのものを治療することはできませんが、痛みがなくなることで活動量が減り、筋肉が弱ることを防げます。治療で使用される薬は主に以下の4つです。

● 鎮痛剤
● 湿布
● 注射薬
● 座薬

手術

関節症の症状が重症な場合、手術による外科的な処置が必要です。主な手術として、自骨手術と人工関節置換術の2つが挙げられます。

自骨手術は自分の骨を活かせるメリットがありますが、長期間のリハビリが必要となります。人工関節置換術は、人工物を体に入れる手術ですが、リハビリは短く早期の社会復帰が叶う点がメリットです。

生活習慣の改善

病院での治療のほかにも、生活習慣の改善によって症状が緩和される場合もあります。具体的には、以下の点に注意できます。

● 減量
● 適度な運動
● 冷え防止
● かがむ姿勢を避ける
● かかとが柔らかい靴を履く

体重が重いのはあまり好ましい状態ではないので、肥満気味の人は減量すると良いでしょう。また、股関節を支える筋肉の働きを良くするために、適度な運動も重要です。ほかにも、血行不良の原因になる冷えに注意したり、姿勢や靴に気を配ったりすることも症状の改善につながります。

整体

整体院に行って施術を受けるのも有効です。骨盤・背骨のゆがみを矯正すると、股関節の負担を軽減する効果に期待できます。姿勢の悪さから痛みが引き起こされていると考えられる場合は、整体院で相談してみると良いでしょう。

まとめ

股関節の外側が痛い原因として、神経痛や関節症、姿勢の悪さなどが挙げられます。病気が原因となっている場合は、病院での薬物療法や手術が有効でしょう。また、減量や適度な運動、姿勢の改善により痛みが軽減されるケースもあります。

「グーグ腰痛整体院」では、豊富な経験と専門資格を持つ院長が、患者様の体へ負担がかかっている箇所を特定し、根本原因へ的確にアプローチいたします。筋肉と骨にアプローチする2段階の施術が好評となっておりますので、股関節の痛みでお悩みでしたらお気軽にお問い合わせください。