年を重ねると多くの人に見られる不調のひとつが腰痛です。女性の場合は、更年期から腰痛が引き起こされる場合もありますが、そもそもなぜ更年期になると腰痛が起こるのでしょうか?本記事では、更年期と腰痛の関係性や、自分自身で行えるケアの方法などについて解説しますので、興味をお持ちの方はぜひ参考にしてみてください。
更年期と腰痛の関係
更年期にはさまざまな身体症状が現れますが、そのひとつとして腰痛があります。まずは、なぜ更年期により腰痛が生じるのか、具体的な理由を3つ紹介します。
● 血行不良
● 自律神経失調
● 加齢による疾患
血行不良
更年期には、女性ホルモンの分泌が急激に低下するため、血行不良になりがちです。血行不良が起こると、腰椎にある椎間板への栄養供給が滞りやすくなり、椎間板変性を起こしやすくなります。また、血行不良になると筋肉に疲労物質が溜まって緊張状態になり、痛みを起こす場合もあります。
自律神経失調
ホルモンの乱れにより、自律神経失調も発症しやすくなります。自律神経には痛みの感覚を司る働きもあり、これが乱れると痛みに対してより敏感になります。
加齢による疾患
女性に限らず、年を重ねるとさまざまな疾患が起こりやすくなります。腰痛の症状が出る疾患の例として、以下のようなものが挙げられます。
● 心筋梗塞
● 狭心症
● 腰椎椎間板ヘルニア
● 腰椎分離症
● 腰部脊柱管狭窄症
● 腰椎すべり症
腰痛以外に更年期に見られる症状の例
更年期の症状は一般的に、閉経する少し前の40代半ば頃から現れるとされています。腰痛以外にも以下のような症状が見られる場合は、更年期による症状を疑っても良いでしょう。
● のぼせ
● ほてり
● 発汗
● 憂うつ感
● イライラ感
● めまい
● 皮膚の乾燥
● 睡眠の質の低下
● 疲れやすい
更年期症状を病院で治療する方法
更年期の症状で病院を受診した場合、主に以下2つの方法で治療が行われます。
● ホルモン補充療法
● 漢方療法
ホルモン補充療法
ホルモン補充療法は、更年期に失われやすいホルモンを人為的に補う治療法です。患者の症状や状態によって適切な薬の種類や投薬期間は異なり、医師の診断のうえで薬が処方されます。比較的即効性に優れ、幅広い症状に対応できる治療法であるとされています。
漢方療法
漢方療法は、主に体質改善のために行われる治療法です。ホルモン補充療法ほどの即効性はありませんが、副作用が少なく緩やかに体質を改善できる点がメリットです。漢方療法の場合も、患者によって投与される薬の種類が変わります。
病院以外の治療で更年期の腰痛を緩和する方法
病院での治療のほかにも、更年期の腰痛を緩和するためにできることがあります。ここでは、代表的な5つの方法を紹介します。
● 規則正しい生活を送る
● 栄養バランスの良い食事を取る
● 血行を良くする
● 運動・ストレッチ
● 整体
規則正しい生活を送る
規則正しい生活は、自律神経を整えるのに役立ちます。早寝早起きを心がけ、体内リズムが整うようにしましょう。また、ストレスを解消し、良質な睡眠を取ることも大切です。
栄養バランスの良い食事を取る
更年期の女性は、たんぱく質やミネラル、ビタミンなどの栄養素が不足しがちなため、栄養バランスを意識すると良いでしょう。更年期には太りやすくなる人が多いですが、無理なダイエットは栄養の偏りにつながるため、避けましょう。
血行を良くする
血行不良は筋肉のコリにつながり、腰痛を悪化させるため注意が必要です。血行を良くする方法として、湯船にしっかりと浸かり、全身を温めるのがおすすめです。
運動・ストレッチ
運動やストレッチは、腰を支える筋肉を強化し、コリをほぐすのに効果的です。また、適度な運動は、体重の急激な増加で腰に負担を与えることを防ぐ効果もあります。運動が苦手な方でも取り組めるエクササイズがたくさんあるので、自分に合ったものを見つけて実践しましょう。
整体
女性はホルモンの影響により骨盤がゆがみやすく、これによって腰痛を引き起こしているケースもあります。痛みの緩和のために、整体院で骨盤のゆがみを整えてもらうのもひとつの手です。また整体の施術には、凝り固まった筋肉をほぐし、働きを良くする効果もあります。
まとめ
更年期で腰痛が起こるのには、ホルモンの変化による血行不良や自律神経の乱れなどが関係しています。病院では、ホルモン補充療法や漢方療法などで治療するのが一般的です。一方、腰まわりの筋肉を強化したり、規則正しい生活を心がけたりすることも腰痛の緩和につながります。
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